ボーイミーツモンスタージャンルにおいて描かれる関係性の問題

っていうのは
・使命としての役割(物事を良き方向に導く為に結ばれた主従関係とか 『選ばれし運命の子としてパートナーデジモンと世界をうんたら』)
・近しい間柄としての情交(きみとぼくは友達さ!とかね)
という二つの綱引きから生まれる訳でして、それにどう折り合いをつけるのかとゆーのがドラマの完結点になるのが普通だと思うんですが。
ただまぁ、なんとなくまぁ、「使命としての役割」が偏重になりすぎて、「近しい間柄としての情交」は付属物というか、「泣かせ」用にちょろっと出す程度に留まってるという場合がまぁ、多いんじゃないかなぁ、と。

で、そういう偏重が「モンスターに戦わせて主人公は何もしない」とゆー批判を生むという問題もありそうで、そういうのって上手いこと折り合いをつけることができたら跳ね返せる単純な批判だと思うのですが、どんなもんなんでしょうね。

それでまぁ

「使命としての役割」を偏重しすぎて、「近しい間柄としての情交」は付属物になると、「結ばれる運命だった」「俺とお前は強い絆が云々」的に陥りがちでいかんよね、というのが僕の立場であります。なので、「使命としての役割」を否定し「近しい間柄としての情交」を思いっきり重んじた「レジェンズ」というアニメが僕は好きです。

またまぁ

つまり「モンスターに戦わせて主人公は何もしない」とゆー批判を自分は嫌いなんですが、なんでかというとそれは見方を作ると現代における戦争の構図のメタファになり得るからなんですよ。本土からかけ離れた戦場で、志願制により徴収された兵士が戦い、我々が後方支援する。そういう構造において世界を含めどう関係性を作るかということに対して答えを模索することこそが面白く、「モンスターに戦わせて主人公は何もしない。だから一緒に戦え」は解決策にはなり辛いですよね、ってことです。